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ニューヨークで培ったセンスと情熱で、忘れられない写真に仕上げます。

私の祖父の実家は、秋田県にある町の写真館だったそうです。
p01天皇、皇后両陛下が行幸の際は、県から写真を依頼されたと聞いています。幼いころから祖母の家に遊びに行く度に、納戸の中から祖父が思い出に残していた古いアルバムやコンテストで入賞したときの写真を出してきて、目にしてきました。そのころから、なんとなく写真に特別な思いを感じるようになっていました。 学生時代からモデルの仕事をするようになり、初めての海外ロケで、ニューヨークを訪れました。天井の高いロフトスタジオで、ジャズミュージシャンのライブを撮るカメラマン役といったセッティングで、広いスタジオと窓から見える街並みと人びとの持つエネルギーに強く魅了されました。その時、いつかニューヨークでカメラマンになる!と心に決めたのです。

桑沢デザイン研究所の写真研究科を卒業後、ニューヨークに留学し、写真の勉強を本格的に始めました。pier59studio にてインターンを経験し、機材の使い方やアシスタントの仕事の動きを学んだのです。 スタジオに出入りする人々の多くは世界的に名前の知れたフォトグラファーやモデルが多く、Steven Mieiselのファッション撮影のセットをみた時は、その大迫力と使っている機材の多さに釘付けになり、毎日が興奮と緊張の連続でした。p04このスタジオで多くのコネクションが広がり、アシスタントの仕事に携わる機会ができました。Mei TaoやJoshua Jordanらのアシスタントでロケーション撮影も経験し、プロの撮影用現場をより深く知ることになりました。初めの頃は、メインアシスタントの補助アシスタントだったのでギャラはありませんでした。後にギャラが150ドルから200ドルと上がったときはとても嬉しかったです。 それから目標の一つであったInternational Center of Photographyの作品審査と面接に合格し、世界中から集まった写真仲間と出会い、関わる様になりました。同じクラスで、Gillian LaubやMikael Schulzらと一緒に学び、フォトセッションを行いました。彼らには熱意があり、コンセプトのはっきりした作品を撮っていたので、そのエネルギーに刺激され、ポートレイトの作品を撮り溜める様になりました。 4×5大型カメラでの撮影を始めたのはこの頃からです。週末になると、その週に撮った写真を大きくプリントして、仲間の家に集まってワイワイしながら評価をし合ったものでした。清里フォトアートミュージアムのヤングポートフォリオ展に応募し作品の収蔵が決まり、これをきっかけに公募展にも作品を送りました。 International Center of Photographyでの学習が終了した後は、ワーキングビザが発行されたので、作品制作の技術を生かして行きたいと思い、Magnum Photosの暗室で、Bruce DavidsonやEri Reedの白黒プリント制作を担当しながら、自分の作品作りの弱点強化に励みました。ポートレイトやファッションだけでなく、フォトジャーナリズムとしての生の写真を見れたのも貴重な経験でした。 彼らのユーモアと暖かみのある人間性にも感銘を受けました。少しづつ、写真の仕事の幅も増えて行き、ウェディング撮影の依頼やフィルムのスチール撮影のオファーも来る様になり、もっと経験を積みたいとも思いました。

まだまだニューヨークに未練がありましたが、5年ぶりに日本に帰国することを決めました。今度は東京でのチャレンジです。

帰国後、色々なギャラリーへ作品を持ち込み、P.G.I (Photo Gallery International) にて、初の個展を開催させていただける事になりました。 個展を機に、リクルートのFromAで若者のポートレイト撮影を担当することになりました。日中は撮影、そして夜は暗室でプリント作業といった具合に、ニューヨークでも東京でもプリント作業に多くの時間を費やしてきました。現在ではデジタル化して暗室で薬品を使った作業は少なくなり、スマホでも簡単に写真を残せるようになりました。しかし、私は大切な写真こそ自分でプリント表現するというこだわりを持ち続けており、フラッシュが光る瞬間を大切にしています。一人一人に合わせたセットや照明を考えるところからもう作品作りは始まっており、写真が出来上がるまでの工程が好きなのです。

”一人一人に合った完成イメージを考える 照明やセットを作る 撮影を行いお互いが楽しい気分になる 撮った写真を一緒に見て選ぶ 気に入った写真を見て笑顔が溢れる プリントして額やアルバムに入れたものを飾り眺める”

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ここ数年は子育てなどでブランクがありましたが、子どもに『お母さん又写真を撮れば?』と後押しされ、私の写真への思いが蘇り、子育てを通じて地域の方にも喜んでいただける写真を撮りたいと思う様になりました。若い方にも年配の方にも、モデルの経験で身につけたポージングや表現のアドバイスをさせていただき、リビングに飾れる最高の一枚になるように導きます。それは、被写体を経験したことのある私だからこそ提供できる事です。

ニューヨークで培ったセンスと情熱で、忘れられない写真に仕上げます。

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主な作品展 清里フォトアートミュージック(K MOPA)ヤングポートフォリオ展入選、収蔵 APA 日本写真家協会公募展 入選 Photo Gallery International(PGI) にて(私とポートレイト展) Photo Gallery International (PGI)  にて〈THE BROOKLYN RAIL展〉 International Center of Photography にてGraduation exhibition TIVAC Taiwan International Visual Arts Centerにて(私とポートレイト展)

主な撮影歴 From A FromA 写真集 SUPR GQ JAPAN

主なモデル経歴   マルイCM及び広告, コシノヒロコキモノ, 桂 由美ブライダル, KOHSHIN SATOHショー, anan,その他

好きな写真家 パオロ ロヴェルシ (Paolo Roversi) リチャード アヴェドン (Richard Avedon)

好きな場所 ホワイトサンズ(アメリカ、ニューメキシコ州)

出身地:品川区